写真・映像の全体ガイド / 約10分
前撮り写真・映像の選び方
完全ガイド
「映像も必要?」を、雰囲気ではなく使い道から判断。撮影内容と納品条件まで整理します。

写真と映像は、使う場所と残したい時間の違いから選びます。
結論:納品後に使う場面から決める
プロフィールやウェルカムボードに使うなら写真が中心です。結婚式のオープニング、SNSの短い動画、その日の声や動きを残したいなら映像が向いています。予算が限られる場合は、写真と映像を均等に削るのではなく、もっとも使いたい成果物を先に決めます。撮影チームが同じでも、写真と映像では必要な時間、光、動き、機材が違うため、当日に追加するのではなく見積り段階で相談してください。
| 残し方 | 向いている用途 | 事前に確認すること |
|---|---|---|
| 写真 | 印刷、アルバム、招待状、プロフィール、家族共有 | 枚数、縦横、余白、補正、納期 |
| 短尺映像 | SNS、LINE共有、Web招待状 | 縦横比、秒数、楽曲、字幕 |
| 上映映像 | 結婚式オープニング、プロフィール | 会場規格、上映時間、提出期限 |
| 一日の記録映像 | ふたりと家族の記録 | 音声、構成、長さ、保管方法 |
写真で残せるもの
写真は一瞬の表情、衣装の細部、景色との構図を高い解像度で残せます。プリントやアルバム、結婚式のペーパーアイテムへ展開しやすく、数年後にも見返しやすい形式です。撮影時には寄り、全身、景色を広く入れた写真、ふたりそれぞれのソロ、手元や小物を組み合わせます。
「全データ納品」という言葉だけでは内容が分かりません。最低保証枚数、目つぶり等を除いた選定方法、明るさと色の補正、肌や背景の個別レタッチ、JPEG等の形式、ダウンロード期限を確認します。広告やWebサイトで使う可能性がある場合は、個人利用以外の利用範囲も事前に相談します。
映像で残せるもの

映像は歩く速さ、衣装が風で動く様子、目を合わせた瞬間、声や周囲の音を時間の流れとして残せます。写真では照れて固くなるふたりも、「歩きながら話す」などの動作があると自然な表情になりやすいことがあります。
一方で、一本の映像を成立させるには複数の場面が必要です。場所を増やしすぎるより、光や動きが異なる場面を用意します。結婚式場で上映するなら、画面比率、解像度、ファイル形式、前後の黒画面、音源の扱い、持ち込み期限を会場へ確認します。市販楽曲は映像へ自由に組み込めるとは限らないため、会場と制作側の案内に沿って手続きします。
写真と映像を同じ日に撮る場合
撮影時間を単純に半分ずつ分けるのではなく、同じ動きを写真と映像の両方で残す場面、どちらかを優先する場面を決めます。夕日の時間は短いため、誰が進行を判断するかが重要です。二人体制なら同時に狙える場面が増えますが、機材やスタッフが増えるため、撮影許可や移動車両にも影響します。一人体制の場合は切り替え時間を含めた現実的な構成を確認します。
見積りで確認する10項目
- 写真の最低保証枚数と選定方法
- 基本補正と個別レタッチの範囲
- 映像の本数、完成尺、縦横比
- 楽曲の用意と権利処理
- 音声収録、字幕、タイトルの有無
- 写真・映像それぞれのスタッフ人数
- ドローン撮影の許可、天候、代替対応
- 初稿、修正回数、最終納期
- データの受け取り方法と保管期間
- SNS、Web、広告等での利用範囲
公開事例を見るときのポイント
一枚の代表写真だけでなく、同じ撮影日の一連の写真を見ます。天候や時間帯が変わっても色や雰囲気が揃っているか、ふたりの表情に幅があるか、衣装や場所の魅力が伝わるかを確認してください。映像は派手なカットだけでなく、一本を通して見た時のテンポ、表情、音の使い方を見ます。掲載作品と希望する撮影条件が違う場合は、近い季節や場所の未掲載事例を相談時に確認します。
写真・映像を詳しく調べる
必要な成果物から相談できます
結婚式の日程、会場から指定された映像規格、写真を使いたいアイテムが分かればLINEで送ってください。用途に対して不足や重複がない撮影内容を一緒に整理します。友だち追加や相談だけで契約になることはありません。
納品仕様を言葉で確認する
「高画質」「全データ」「ショートムービー」だけでは、受け取る物を判断できません。写真はピクセル寸法、JPEG等の形式、枚数、色調補正、個別レタッチ、ダウンロード期限を確認します。映像は画面比率、解像度、フレームレート、完成尺、ファイル形式、音源、字幕、修正回数を確認します。
専門用語を理解することが目的ではありません。「A2のウェルカムボードへ印刷」「式場のスクリーンで上映」「Instagramのリールへ投稿」と用途を伝え、必要な仕様を制作側に回答してもらいます。
写真の補正とレタッチの違い
基本補正は、明るさ、色、傾き、構図等を一連の写真として整える作業です。個別レタッチは、肌、衣装の汚れ、背景の不要物、リード等を一枚ずつ調整する作業で、別料金や枚数制限がある場合があります。体型や顔立ちを大きく変える加工は、本人らしさと不自然さの両面を相談します。
曇り空を晴天へ置き換える、見えなかった富士山を合成する等は、撮影記録としての意味が変わります。行う場合は加工であることと完成イメージを確認します。
映像の構成を選ぶ
| 構成 | 特徴 | 向く用途 |
|---|---|---|
| 15〜30秒 | 一つの印象を短く | SNS、招待状 |
| 60〜90秒 | 複数場面と時間の流れ | SNS、Web、家族共有 |
| 2〜3分程度 | 物語、タイトル、複数場所 | 結婚式上映 |
| 記録型 | 声、支度、一日の出来事 | ふたりと家族の保管 |
長い映像が必ず価値を高めるわけではありません。上映時間、見せる相手、撮影できる場面から完成尺を決めます。
音声を残すか
手紙、会話、誓いの言葉を収録すると、その日の声を残せます。一方、屋外では風、車、人の声が入り、録音機材と静かな時間が必要です。声を使わず音楽だけで構成する、短い言葉だけ別の場所で収録する方法もあります。
第三者の会話を意図せず収録・公開しないように配慮します。市販楽曲を自由に映像へ固定できるとは限らないため、結婚式場や制作側が案内する権利処理を確認します。
納品後の保存
ダウンロードしたデータは、パソコン、外付けストレージ、クラウド等のうち二か所以上へ保存します。LINEやSNSへ送った画像は圧縮されることがあるため、納品元の原本を保管します。ダウンロードリンクの有効期限と、制作会社がデータを保管する期間も確認してください。
写真・映像に関するよくある質問
写真を自分たちで選べますか?
選定方法はプランにより異なります。撮影者が目つぶり等を除いて選ぶ、ふたりが候補から選ぶ、アルバムだけ別に選ぶ等を確認します。
修正は何回できますか?
映像の初稿と修正回数、写真の個別レタッチ範囲を契約前に確認します。撮影後の構成変更は追加作業になる場合があります。
SNSへ自由に載せられますか?
個人利用の範囲は契約条件を確認します。施設、楽曲、第三者、商用利用が関わる場合は別の許可が必要です。
制作会社も写真を掲載しますか?
結 Yuiでは契約と分けて掲載範囲の同意を確認します。同意なく撮影事例や広告へ掲載しません。
結婚式用に必要なカット
ウェルカムボードは文字を置く余白、プロフィールムービーは幼少期写真と並べても見やすい明るさ、席次表は小さく印刷しても顔が分かる距離が必要です。ふたりの横写真だけでなく、新郎・新婦それぞれのソロ、縦写真、手元、衣装の後ろ姿を残します。
会場装花やペーパーアイテムの色が決まっている場合は、ブーケ、背景、写真の色調を完全に合わせるのではなく、並べた時に競合しないトーンを相談します。
映像の修正依頼を伝える方法
「もっとおしゃれに」ではなく、「0:20の歩く場面を短く」「家族が写る場面を追加」「全体を60秒以内」のように、時刻と目的を伝えます。複数人から別々に修正を送らず、ふたりで一つのリストにまとめます。
初稿を見る前に完成尺、構成、使用できない場面を共有すると、大きな作り直しを減らせます。修正回数の数え方と、追加料金が始まる条件を契約前に確認します。
公開範囲とプライバシー
納品データを家族限定で共有するのか、公開SNSへ載せるのかで、第三者の写り込みや位置情報への配慮が変わります。子ども、家族、通行人が識別できる写真を公開する場合は、本人または保護者の同意を確認します。
制作会社による作品掲載も別の判断です。結 Yuiでは、撮影契約と掲載同意を分け、媒体と範囲を確認します。掲載を断っても撮影内容が不当に変わることはありません。
受け取った直後のチェック
- ファイルが最後までダウンロードできるか
- 写真枚数と映像本数が契約内容と合うか
- パソコンとスマートフォンで再生できるか
- 結婚式場の形式と合うか
- 名前、日付、字幕に誤りがないか
- 修正連絡の期限を過ぎていないか
問題がある場合は、SNS等へ公開する前に制作側へ連絡します。色は端末や画面設定で見え方が変わるため、印刷前に印刷会社の校正方法も確認してください。
使用先から「必要カット」を逆算する
写真と映像は、撮影後に使う場所によって必要な向きと余白が変わります。ウェルカムボードなら横長と縦長の候補、席次表や招待状なら文字を置く余白、SNSなら縦長で顔が小さくなりすぎない構図が必要です。「良い写真をたくさん」だけでは、納品後に使える写真を探す作業が増えます。
撮影前に式場や制作会社から入稿要項を受け取り、ピクセル数、画面比率、ファイル形式、容量、上映時間、音声の有無を制作側へ共有します。仕様が分からなければ、使用先の資料をそのまま送る方が確実です。
写真と映像の同時撮影で起きること
写真は一瞬の表情と細部を残し、映像は動きの始まりから終わり、声、風などの時間を残します。同じシーンでは、写真側のシャッター音や声掛けが映像の音声に入り、映像側の動線が写真の背景へ入ることがあります。どちらが先に位置を決めるか、音を取る場面では誰が声をかけるかを事前に合わせます。
ふたりには、同じ動きを何回行うか、歩き始める合図は誰か、カメラを見る場面と見ない場面を簡潔に伝えます。すべてのシーンを両方で撮るのではなく、写真に向く近景と映像に向く動きを分けると、撮影時間を有効に使えます。
作りたい映像を3種類で考える
結婚式で上映する映像
会場のスクリーン比率、音源ルール、文字サイズ、前後の黒味、データ提出日を先に確認します。ふたりだけの視聴と違い、広い会場では小さな文字や暗い画が見えにくくなります。初稿を受け取った後に会場の事前上映テストができる日程を確保します。
SNSで短く共有する映像
縦長画面で最初の数秒に何を見せるかが大切です。横向きの本編から後で切り出すだけでは、ふたりの間隔や富士山が画面から外れることがあります。縦向き納品が必要なら、撮影時に縦で完成する構図を別に撮ります。
ふたりと家族のために残す映像
公開用の短い映像とは別に、支度中の会話、家族の声、手紙、移動中の空気を残すと、年数が経ってからの価値が高まります。一方で、声を公開したくない場合や、第三者の会話が入った場合の編集方針を決めておきます。
修正依頼を具体的に伝える
「もっとおしゃれに」「自然に」では、色、明るさ、テンポ、カットの長さ、表情のどこを変えたいか分かりません。映像ならタイムコードを付け、「00:32の表情を、00:41の歩き始めへ変更」のように伝えます。写真ならファイル名と修正目的を並べます。修正の回数が決まっている場合は、ふたりの意見をまとめて一回で送ります。
肌、体型、背景、衣装の個別レタッチは、基本補正に含まれないことがあります。必要な写真と修正程度を撮影前に共有し、サンプルで認識を合わせます。後から細く指定するより、苦手な加工と必ず整えたい点を先に伝える方が、本人らしい仕上がりになります。
納品仕様の最終チェック
- 使用先ごとに必要な縦横比、解像度、形式を確認した
- 写真の基本補正と個別レタッチの違いを確認した
- 映像の完成尺、音源、字幕、修正回数を確認した
- 納品日から式場・印刷会社の入稿日まで余裕を取った
- ダウンロード期限と制作側の保管期間を確認した
- 原本データを二か所以上へ保存する方法を決めた